この社会で現実と戦う大人に見てほしい映画「すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」紹介
映画「すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」(2019年、66分)
今回紹介する映画は超カワなキャラたちの物語。
サンエックスの人気キャラクター、すみっコぐらしです。コはカタカナです。
すみっコぐらしとは?
サンエックスが展開する超カワキャラクターのシリーズで、絵本やたくさんのグッズが販売されています。こどもだけでなく大人にも人気です。
なにか中心にいることが落ち着かないキャラたち。
寒がりで北から逃げてきた、あたたかいお茶が好きなしろくま。
あぶらみゆえに食べ残された、はじっこのとんかつ。
ミルクティーだけ飲まれて底に残された、ひねくれもののタピオカ。
こわがられたくないからひっそりとしているおばけ。
他のみんなとちょっと違う。たどり着いた落ち着ける場所はすみっこ。
そんなキャラクターがたくさん出てくるのがすみっコぐらしです。
寒がりのしろくまなんて~とか、他と違う特別なものに見えます。でも、実はそれって自分と同じかも?
どのキャラも少し社会からズレていたり、取り残されていたりしていますが、それでも自分の居場所を求めてすみっこにたどり着いています。
これは現代の厳しい現実に向き合って戦う大人たちの、どこかに癒しを求めている心に似ているような気がします。
すみっコぐらしにはたくさんの背景を持つキャラクターがいますが、きっと自分の心と通じる部分があるキャラがいるはずです。
公式サイトをちょっと見るだけでも、キャラクターたちを好きになってしまうと思います。
映画はどんなストーリー?
すみっコたち(キャラのこと)が地下で見つけた絵本の世界に吸い込まれてしまいます。
そこで、すみっコたちは自分が誰かわからないひよこ?に出会い、みんなでひよこ?の家を探してあげることにします。
しかしそこは絵本の世界。みんなが知っているいろいろなお話の中を大冒険することになります。
ひよこ?の正体はいったい何者なのか。ひよこ?の本当の居場所とはどんなところなのか。明らかになったとき、あなたの心に溢れるものは...
いい大人ほど泣いてしまう不思議
あくまで子ども向けなのでわかりやすいストーリーです。出会いと大冒険と謎の解明、と王道とも言える物語です。
だからこそ心に刺さるものがあります。
よくあるお涙ちょうだいの映画ではありません。泣けることをウリにしているわけでもありません。カワイイ映画を観ていたら泣けていただけです。
すみっコたちとひよこ?の物語は、がんばっているあなたをきっと癒してくれます。
悲しい映画ではないので安心してください。最後には絶対に笑顔になれます。
いい大人ほど見てほしい映画です。
まとめ
自分のこどもが好きだったすみっコぐらし、今では親の私も大好きになってしまいました。今年(2021年)11月には映画第2弾が公開予定だそうです。
本作は66分と短いこともあり、一人でも家族でも見やすいです。
こどもとは違う目線で、大人だからこそ感じ取れるものがあると思います。
=映画のおともに=
せっかくこども向け映画をみるので、いい大人が普段食べないものがおすすめです。
映画すみっコぐらしにピッタリなのは「たべっ子どうぶつ(ビスケット)」です。
かわいい動物の絵柄に、バター風味とほのかな塩気が絶妙なバランス。実はコーヒーや紅茶にとっても合います。大人にこそふさわしいお菓子ではないかと思えます。
親子で見るときにもちょうどよいですが、ここは大人げなくひとりで抱えて食べたいですね。