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今度は宇宙? 映画「ワイルドスピード・ジェットブレイク」感想&紹介

映画「ワイルドスピード・ジェットブレイク」(2021年、145分)を観ました。

ワイルドスピードシリーズは、私が一番好きな映画シリーズです!

第1作から見続けていて、はや20年となりました。

 

 

ワイルドスピードってどんな映画?

ワイルドスピードといえばもうアクション映画としてビッグタイトルですね。本作でスピンオフを除いた第9作目となります。

 

第1作ではストリートレーサーのグループに連続トレーラー強盗の疑いがあるとして車好きの若手刑事が潜入捜査をするというストーリーでした。(2001年)

ここから主人公2名ドム(ヴィン・ディーゼル)とブライアン(ポール・ウォーカー)の友情が始まります。

 

当時、アメリカの車好きな若者の間では日本メーカーのスポーツカーが大流行していました。安い、早い、カッコいいの3拍子です。それをベース車両として独特のカスタム文化(スポーツコンパクト、通称スポコン)が発展し、深夜に車好きたちが集まってカスタム自慢や速さ自慢をしていました。映画ではその車好き文化を背景として描かれ、ストリートレーサーとしての青春や仲間の絆、そして事件の疑惑と真相、といったサスペンスとカーアクションのダブルハラハラな作品です。

映画そのもののデキもよかったことと、映像の中に日本人に馴染みのあるスポーツカーが大活躍(RX-7シビックスープラなどなど)する姿を観て日本でも人気が爆発しました。

 

その後もシリーズ作品の中で日本車は多数活躍、主人公ブライアンといえば日産GT-RGT-Rといえばブライアンと言えるくらい不動の地位を得ています。(ポール・ウォーカーは私生活でも愛車にしているくらい)

 

第3作では東京が舞台となっているほど、日本とも繋がりの深いシリーズです。

ちなみにブレイク前の北川景子さんが主人公グループの一員として出演しています。

 

第4作からは大型シリーズとして確立され、スケールも迫力も一気に加速。車好きのための映画から、幅広く受け入れられるド派手なカーアクションのスパイ・強盗ミッション的なストーリーになり不動の人気を得ていくことになります。

シリーズを重ねていくごとに内容やキャストも豪華になっていき、ドウェイン・ジョンソンジェイソン・ステイサムなど主役級のキャストがレギュラーメンバーに入っていきます。

 

第8作からは新章となり、メンバーたちはこれまでの不可能ミッションをこなしてきた腕を買われてスパイエージェントのような扱いを受け、世界征服をたくらむ組織との戦いのようになっていきます。

そして本作、第9作に繋がっていくのです。

 

20年前は違法に道路でレースしてパトカーに追われていた連中が、いまでは世界を救う活躍をしているなんて感慨深いものです。

 

 

ジェットブレイクはどんな映画?

幼い子供とともに隠居生活を送る主人公ドミニク・トレットのもとにかつての仲間が現れ、エージェントのボスが誘拐され世界の危機が迫っていると告げられます。子供のために引退を決意したドムですが、敵組織に若い頃に決別した実の弟ジェイコブがいることを知り、世界征服妨害のミッションに参加することを決意します。

 

ド派手なレースシーンから始まり、全編を通してスピード感溢れるアクションシーンがてんこ盛りです。車好きとか関係なく、アクション映画として大ボリュームの満足いく作品と言えるでしょう。

 

 

ここがみどころ

主人公ドムの弟ジェイコブが初登場。弟いたのかよ!と、シリーズファン全員が思ったことでしょう。初登場ながらも貫禄十分、吹替え声優も中村悠一さんという重厚な扱い。なのに、なんか見たことない俳優さんだなあ・・・と思ったあなた。

 

実は、ジェイコブ役の俳優さんは、アメリカプロレス団体WWEのエースであるジョン・シナ氏なのです。プロレス興味ない人には馴染みがなくて当然です。

とはいえ、アメリカでは大人気のジョン・シナは映画出演も多数こなしています。そもそもアメリカンプロレスはエンターテインメントの色が強く、レスラーとして強いだけでなく演技も重視される世界なので、演技力としては十分な俳優さんなのです。

 

同シリーズに欠かせないメンバーであるホブス捜査官役のドウェイン・ジョンソンもかつてWWEの大人気レスラーから映画俳優となった経緯もあり、同じWWEレスラーが同じ映画シリーズに出演することで、実は話題になっていたりもしています。

 

作中ではドムとジェイコブがぶつかり合う格闘シーンが用意されています。若い頃の回想シーンでは常に兄の陰にいる小さな弟という感じ(別の俳優)なのですが、現代では兄より体格がよくなっていて、ジェイコブが兄に負けまいと苦労を重ねてきた様子がうかがえます。

 

 

シリーズのこだわり

ワイルドスピードシリーズは、過去の作品をとても大事にしていると思います。

過去作品の何気ないシーンを回収して新たなストーリーに結びつけていく手法が多数あります。また、登場キャラクターを継続して起用し、かつキャラ崩壊を起こすことなくシリーズに出続けています。例えば主要メンバーのテズはアキュラ(北米ホンダブランド)の車が好きなのですが、今作でもアキュラNSXに乗っています。しかし、テズのアキュラ好きというのは、実はテズ役のリュダクリスがアキュラ好きなことと、第2作の本編でなくテーマ曲のMVに役者たちが出演した際にテズがアキュラのインテグラに乗っていたということから来ている隠れ設定的な部分でもあるのです。そんなマニアックな部分も大事にしていることに関心です。

 

シリーズの中で監督や脚本が変わったりもしている中、みんながワイルドスピードという世界観を大事にしているように感じます。シリーズを大事にしているということは、シリーズのファンを大事にしているということだと思います。

 

どうでもいいことですが私は第3作TOKYODRIFTの主人公ショーン(ルーカス・ブラック)が好きです。だから今作に出てきて嬉しかった!有名な作品への出演は多くないですが、映画「ジャーヘッド」(2005年、ジェイク・ギレンホール主演)に出ているルーカス・ブラックのクレイジーな兵士の演技が楽しくて大好きなのでこちらもおすすめです。

シリーズの中で興行的に最低だった第3作のキャラたちも、今作では重要な役割を与えられています。

 

また、第7作スカイミッション撮影期間中のある出来事をきっかけに、その後の作品テーマに家族の絆というものが前面に出てくるようになってきました。今作、ドムと弟のジェイコブ、さらにはその二人の妹であり二児の母でもあるミア(第1作のヒロイン)も体を張って大活躍。夫であるブライアンに子守りをまかせ、家族の絆を取り戻すためにがんばります。ヒロインも20年たてば強くなると見せつけられます。

 

 

まとめ

とにかく、大ボリュームの大スケールアクション作品です。シリーズ好きにはもちろんのこと、はじめての方にとってもアクションの迫力とアイデアには手放しで楽しめることは間違いありません。

シリーズは第11作で完結すると宣言されていますが、次作を早く見たいという気持ちと、終わってほしくないという気持ちで、とっても複雑です。

本作を見終わって思ったことは、やっぱりワイルドスピードが大好きだということでした。

 

 

映画のおともに

ワイルドスピード・ジェットブレイクに合うのは、「あたたかい飲み物」です。本作は145分と長編ですが、みどころが途切れることなく進行していきます。映画として素晴らしいのですがトイレに行くのに困ります。私は上映中にアクションシーンの合間に2回トイレに行きました。せっかくの名作ですのでじっくり腰を落ち着けてリラックスしながら楽しみたいですね。