のんびり!日常の体験感想録

のんびりした人の見たもの食べたもの等の記録です。

今度は宇宙? 映画「ワイルドスピード・ジェットブレイク」感想&紹介

映画「ワイルドスピード・ジェットブレイク」(2021年、145分)を観ました。

ワイルドスピードシリーズは、私が一番好きな映画シリーズです!

第1作から見続けていて、はや20年となりました。

 

 

ワイルドスピードってどんな映画?

ワイルドスピードといえばもうアクション映画としてビッグタイトルですね。本作でスピンオフを除いた第9作目となります。

 

第1作ではストリートレーサーのグループに連続トレーラー強盗の疑いがあるとして車好きの若手刑事が潜入捜査をするというストーリーでした。(2001年)

ここから主人公2名ドム(ヴィン・ディーゼル)とブライアン(ポール・ウォーカー)の友情が始まります。

 

当時、アメリカの車好きな若者の間では日本メーカーのスポーツカーが大流行していました。安い、早い、カッコいいの3拍子です。それをベース車両として独特のカスタム文化(スポーツコンパクト、通称スポコン)が発展し、深夜に車好きたちが集まってカスタム自慢や速さ自慢をしていました。映画ではその車好き文化を背景として描かれ、ストリートレーサーとしての青春や仲間の絆、そして事件の疑惑と真相、といったサスペンスとカーアクションのダブルハラハラな作品です。

映画そのもののデキもよかったことと、映像の中に日本人に馴染みのあるスポーツカーが大活躍(RX-7シビックスープラなどなど)する姿を観て日本でも人気が爆発しました。

 

その後もシリーズ作品の中で日本車は多数活躍、主人公ブライアンといえば日産GT-RGT-Rといえばブライアンと言えるくらい不動の地位を得ています。(ポール・ウォーカーは私生活でも愛車にしているくらい)

 

第3作では東京が舞台となっているほど、日本とも繋がりの深いシリーズです。

ちなみにブレイク前の北川景子さんが主人公グループの一員として出演しています。

 

第4作からは大型シリーズとして確立され、スケールも迫力も一気に加速。車好きのための映画から、幅広く受け入れられるド派手なカーアクションのスパイ・強盗ミッション的なストーリーになり不動の人気を得ていくことになります。

シリーズを重ねていくごとに内容やキャストも豪華になっていき、ドウェイン・ジョンソンジェイソン・ステイサムなど主役級のキャストがレギュラーメンバーに入っていきます。

 

第8作からは新章となり、メンバーたちはこれまでの不可能ミッションをこなしてきた腕を買われてスパイエージェントのような扱いを受け、世界征服をたくらむ組織との戦いのようになっていきます。

そして本作、第9作に繋がっていくのです。

 

20年前は違法に道路でレースしてパトカーに追われていた連中が、いまでは世界を救う活躍をしているなんて感慨深いものです。

 

 

ジェットブレイクはどんな映画?

幼い子供とともに隠居生活を送る主人公ドミニク・トレットのもとにかつての仲間が現れ、エージェントのボスが誘拐され世界の危機が迫っていると告げられます。子供のために引退を決意したドムですが、敵組織に若い頃に決別した実の弟ジェイコブがいることを知り、世界征服妨害のミッションに参加することを決意します。

 

ド派手なレースシーンから始まり、全編を通してスピード感溢れるアクションシーンがてんこ盛りです。車好きとか関係なく、アクション映画として大ボリュームの満足いく作品と言えるでしょう。

 

 

ここがみどころ

主人公ドムの弟ジェイコブが初登場。弟いたのかよ!と、シリーズファン全員が思ったことでしょう。初登場ながらも貫禄十分、吹替え声優も中村悠一さんという重厚な扱い。なのに、なんか見たことない俳優さんだなあ・・・と思ったあなた。

 

実は、ジェイコブ役の俳優さんは、アメリカプロレス団体WWEのエースであるジョン・シナ氏なのです。プロレス興味ない人には馴染みがなくて当然です。

とはいえ、アメリカでは大人気のジョン・シナは映画出演も多数こなしています。そもそもアメリカンプロレスはエンターテインメントの色が強く、レスラーとして強いだけでなく演技も重視される世界なので、演技力としては十分な俳優さんなのです。

 

同シリーズに欠かせないメンバーであるホブス捜査官役のドウェイン・ジョンソンもかつてWWEの大人気レスラーから映画俳優となった経緯もあり、同じWWEレスラーが同じ映画シリーズに出演することで、実は話題になっていたりもしています。

 

作中ではドムとジェイコブがぶつかり合う格闘シーンが用意されています。若い頃の回想シーンでは常に兄の陰にいる小さな弟という感じ(別の俳優)なのですが、現代では兄より体格がよくなっていて、ジェイコブが兄に負けまいと苦労を重ねてきた様子がうかがえます。

 

 

シリーズのこだわり

ワイルドスピードシリーズは、過去の作品をとても大事にしていると思います。

過去作品の何気ないシーンを回収して新たなストーリーに結びつけていく手法が多数あります。また、登場キャラクターを継続して起用し、かつキャラ崩壊を起こすことなくシリーズに出続けています。例えば主要メンバーのテズはアキュラ(北米ホンダブランド)の車が好きなのですが、今作でもアキュラNSXに乗っています。しかし、テズのアキュラ好きというのは、実はテズ役のリュダクリスがアキュラ好きなことと、第2作の本編でなくテーマ曲のMVに役者たちが出演した際にテズがアキュラのインテグラに乗っていたということから来ている隠れ設定的な部分でもあるのです。そんなマニアックな部分も大事にしていることに関心です。

 

シリーズの中で監督や脚本が変わったりもしている中、みんながワイルドスピードという世界観を大事にしているように感じます。シリーズを大事にしているということは、シリーズのファンを大事にしているということだと思います。

 

どうでもいいことですが私は第3作TOKYODRIFTの主人公ショーン(ルーカス・ブラック)が好きです。だから今作に出てきて嬉しかった!有名な作品への出演は多くないですが、映画「ジャーヘッド」(2005年、ジェイク・ギレンホール主演)に出ているルーカス・ブラックのクレイジーな兵士の演技が楽しくて大好きなのでこちらもおすすめです。

シリーズの中で興行的に最低だった第3作のキャラたちも、今作では重要な役割を与えられています。

 

また、第7作スカイミッション撮影期間中のある出来事をきっかけに、その後の作品テーマに家族の絆というものが前面に出てくるようになってきました。今作、ドムと弟のジェイコブ、さらにはその二人の妹であり二児の母でもあるミア(第1作のヒロイン)も体を張って大活躍。夫であるブライアンに子守りをまかせ、家族の絆を取り戻すためにがんばります。ヒロインも20年たてば強くなると見せつけられます。

 

 

まとめ

とにかく、大ボリュームの大スケールアクション作品です。シリーズ好きにはもちろんのこと、はじめての方にとってもアクションの迫力とアイデアには手放しで楽しめることは間違いありません。

シリーズは第11作で完結すると宣言されていますが、次作を早く見たいという気持ちと、終わってほしくないという気持ちで、とっても複雑です。

本作を見終わって思ったことは、やっぱりワイルドスピードが大好きだということでした。

 

 

映画のおともに

ワイルドスピード・ジェットブレイクに合うのは、「あたたかい飲み物」です。本作は145分と長編ですが、みどころが途切れることなく進行していきます。映画として素晴らしいのですがトイレに行くのに困ります。私は上映中にアクションシーンの合間に2回トイレに行きました。せっかくの名作ですのでじっくり腰を落ち着けてリラックスしながら楽しみたいですね。

予告編からトリック仕掛け済み 映画「屍人荘の殺人」紹介

映画「屍人荘の殺人」(2019年、119分)を観ましたので紹介したいと思います。

劇場で観たかったのにタイミングが合わず見逃してましたが、Amazonプライムで観れるようになりました。

本ブログの内容は、ネタバレをするつもりはありませんが、映画の本質となる部分について言及するものです。

まっさらな状態で映画を楽しみたいという方は読むことをおすすめしません。

 

 

 

なので、ちょっとスペース

 

 

 

 

 

 

 

どんな映画?

同名の小説を原作としたミステリー映画です。

明智(中村倫也)と葉村(神木隆之介)のホームズワトソンコンビと謎の名探偵、剣崎比留子(浜辺美波)がペンション紫湛荘(別名屍人荘)で起きる連続殺人の謎を解き明かします。

明智はホームズになりきったお騒がせ探偵、葉村はそれに振り回されるワトソンくん。そこに切れ者の比留子がホームズの役を奪っちゃうというスタイルです。

 

 

予告編に隠された本質

この映画は、実はゾンビ映画です。

ウイルス感染によりゾンビパニックが起きてしまい、登場人物たちはペンションに逃げ込みます。ゾンビに噛まれると感染して死に至り、さらにゾンビになってしまいます。

そんな状況で連続殺人が起こるという、予告の部分のストーリーが繰り広げられるわけです。

個人的な考えですが、ゾンビという要素は隠さないでほしかったです。

ミステリという殺人事件は好きでも、ゾンビものに苦手意識、嫌悪感を持つ人はある程度いると思います。

ゾンビものだということを予告編で隠すというのはよくあるみたいですね。

私も予告編で騙された経験があります。映画「プロメテウス」です。

宇宙のきれいな映像とともに、生命誕生の謎に迫るみたいなうたい文句で面白そうだと思い劇場へ観に行きましたが、結局はエイリアンの続編でした。予告編ではエイリアンの映像も言葉も一言もありません。エイリアンなら絶対に観ませんでした。

本格ミステリだと思って見に行って、苦手なゾンビが出てきた日には一週間は立ち直れないかと思います。

 

それって面白い?

なんだかんだで面白いです。

ゾンビに囲まれ逃げられないことで、いわゆる「館もの」の状況になり本格ミステリっぽい舞台が出来上がります。

ゾンビパニックに連続殺人と重いテーマが2つになりますが、全編通してコメディタッチが盛り込まれ、息苦しさが感じられません。

登場人物のキャラクターにもそれぞれ魅力があり、うまくバランスを取っていると思います。

 

ここがみどころ

なんと言っても主人公の浜辺美波さんがカワイイところです。ゾンビ&連続殺人という修羅場なのに、優雅なスタイルでいろんな表情を見せてくれます。

浜辺美波さんを見るためだけでも映画を見る価値はあります。

常に振り回される神木くんもカワイイです。いいコンビ。

また、中村倫也さんの明智恭介がとってもいいキャラです。作中で事情によりホームズポジションを比留子に譲ってしまいますが、もっともっと見ていたいと思わせてくれます。

序盤での明智のセリフに「これから起こるであろう事件の犯人がわかった。」というのがあります。まだ起きてない事件の犯人がわかるという明智。ミステリ界でもトップクラスの名言ではないでしょうか。

中村さんが演じる明智がいるといないとでは映画の評価が全然変わるといっても過言ではないと思うくらいのハマリ役でした。

 

まとめ

私自身もゾンビものは苦手です。正直騙された感はあります。それでも観てよかったという気にさせてくれました。ゾンビものが嫌いという人以外にはオススメです。

原作小説も読んでみたいですね。

 

=映画のおともに=

映画「屍人荘の殺人」にぴったりなフードは、「うなぎ牛丼」です。某牛丼チェーンで、うな牛として有名ですね。

チラっと見えたうなぎという御馳走(浜辺美波主演の本格ミステリ)に喜んでいたけど、いざフタを全部開けてみると現れる牛丼部分(ゾンビ)。

なんだこれは詐欺だ、おいしいわけない、うなぎへの冒涜だ!と憤るかもしれませんが、映画とともに食事を終えると感じられるものがあるはずです。

「まあこれも、アリといえばアリだったな。」 

うまい棒プラスでお手軽濃厚コーンポタージュ

グルメ小ネタです。

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朝食や、ちょっと小腹がすいたときなどにちょうどいいインスタントのカップスープ。

お湯を注ぐだけでできるのでとっても楽チンでおいしいですね。

そのカップスープの、とくにコーンポタージュをさらに美味しくしてしまうワザをご紹介します。

 

なんと駄菓子のうまい棒を使います!

 

材料

カップスープの素(コーンポタージュ)・・・1袋

うまい棒(コーンポタージュ味)・・・・・・1本

○お湯・・・・・・・・・・・150~160ml

作り方

1 器にカップスープ(コーンポタージュ)の素をいれ、そこに砕いたうまい棒(コーンポタージュ味)をいれます。 うまい棒開封前に袋のままモミモミ砕いて、それからハサミで開けて器に入れるとこぼれにくいと思います。

2 1をいれた器にお湯をいれて、約15秒スプーンでまぜます。この時点でうまい棒は溶けてなくなっています。

3 1分間待って完成です。

 

するとアラ不思議。コーンポタージュが濃厚トロトロ!

しっかりした飲みごたえでボリュームもアップ。

ワンランク上のコーンポタージュになりました。

 

うまい棒はもともとコーンスナックなのでコーンそのものがスープに溶けることになります。コンポタフレーバーで味わいも濃くなり旨味も増します。

 

コンポタ以外にもポタージュスープにチーズ味のうまい棒をプラスしてみるのも美味しそうですね。

お手軽なのでせひ試してみてください。

 

=映画のおともに=

濃厚うまい棒コンポタスープにピッタリの映画は、「エクスペンダブルズ」(2010年、103分)です。シルベスタ・スタローン監督主演、その他出演者はアーノルド・シュワルツェネガー、ドルフ・ラングレンジェイソン・ステイサムジェット・リーブルース・ウィリス...つまり、濃いのです。

PS4でAmazonプライムビデオの右下に出る「次に観る」を消す方法

私はAmazonプライムビデオをよく視聴しています。

映画もそうだし、子どものキッズ向け番組なんかをよく活用してます。

うちはテレビにゲーム機のプレイステーション4が繋げてあるので、AmazonプライムビデオもこのPS4で視聴しています。コントローラーがリモコンになって便利です。

 

作品を見終わるくらい、ちょうど作品の余韻を味わっているあたりで右下に出てきますね。アレが。

「次に観る」

親切で出してくれてるんだろうけど、邪魔なのですよ。

ED曲が長いと130秒とか居座るのですよ。

アニメなんかだとエンディング映像が隠れちゃって、声優誰か見えなかったり。

キッズアニメ見てるのに、右下に呪術廻戦の敵のグロい顔が写って子どもがビビったり。

なにより余韻に浸ってるところを邪魔される感じがイヤです。

 

調べると設定などで消すことはできず、諦めていました。

しかし先日たまたま「次に観る」を消すことができました。

 

その方法とは・・・コントローラーの×ボタンを押す!

 

バツボタンです。視聴中だと停止ボタンにあたります。

右下に「次に観る」が出てきてから×ボタンを押すと消えます。

エンディングのいいところで停止させたくないという視聴者のウラを突く方法でした。

 

その都度消さなくてはいけないですが、視聴が断然快適になりました。

ぜひ皆さんもこの方法であのお邪魔虫を消し去ってください。

 

=映画のおともに=

この「次に観る」を消す方法にピッタリの映画は、「メメント」(2000年、113分)です。クリストファー・ノーラン監督、ガイ・ピアース主演。10分間しか記憶が保てずどんどん上書きされていってしまう男性が、妻を殺した真犯人を探すサスペンス映画です。「次に観る」はなかなか消えないのに、記憶が簡単に消えていくのは大変ですね。

観ていてドキドキする展開、記憶が消えていくヤキモキ、散りばめられたトリック、素晴らしい作品です。

最後に全てが明らかになり作品が終わったあと、あなたは右下の「次に観る」を即座に消し、もう一度「メメント」を見返すことになるでしょう。

 

 

人間観察バラエティーの名作 映画「トゥルーマン・ショー」紹介

映画「トゥルーマン・ショー」(1998年、103分)

先日観ましたので紹介します。

 

どんな映画?

アメリカの平凡なサラリーマンである主人公トゥルーマン。妻とともに平穏に暮らす幸せな日々。彼が知らないとんでもない事実とは...

実はトゥルーマンは生まれてからずっとテレビで24時間生中継されていました。町はすべてセット、住民や友人も俳優が演じており、人生におけるイベントは演出されたものだったのです。

しかし、ある時この世界に違和感を抱いたトゥルーマンは、真実を求めて行動を起こします。

主演はコメディ映画で有名なジム・キャリーです。

 

ここがみどころ!

映画のタイトルでもある劇中のテレビ番組「トゥルーマン・ショー」が面白いです。

劇中では番組を見ている視聴者たちの姿も出てきます。老若男女さまざまな人たちが楽しみにしてトゥルーマンの姿を視聴しています。

トゥルーマンが自分からこの町を出たがらないようにするための設定付けなども凝っており、番組として成立する説得力があります。

また、トゥルーマンが日常の食事として食べているものなどが番組内で宣伝されたり(「これ、おいしいよねー。」みたいに言って急に説明口調になったり)しているところにテレビ番組らしさが出ています。

トゥルーマンは陽気な好青年で、いわゆる普通の人です。若いときの恋愛などには演出として盛り上げる部分もあったようですが、それでもやっぱり普通の人です。

大冒険やヒーローのようなアクションもないのに、日常だけで人気番組となっているところが不思議ですが、視聴者は普通の青年だからこそ感情移入して人生を応援しているようです。

 

ジム・キャリーの笑顔が素敵

ジム・キャリーは顔がはっきりしていますね。これこそアメリカ人の顔、という感じです。その表情は本当に多彩に変化しており、好青年としての笑顔から、不安や混乱により狂気に満ちた表情まではっきり見せてくれます。

ジム・キャリー以外がトゥル=マンを演じることは想像できないくらいです。

 

映画を観て(雑感)

普通の好青年であるトゥルーマンが、いうなれば世界に一人でケンカを挑むわけです。真実の先に何があるのかわからないのに、それに向かって突き進む。私たちが「そんなにいいものじゃないよ?」と言っても絶対に聞き入れないでしょう。

トゥルーマンが求めたものに直面できたとしたら、そのとき何を感じたのか聞いてみたいですね。

 

=映画のおともに=

トゥルーマン・ショー」におすすめの食べ物は、『オールドファッションドーナツ』です。トゥルーマンの暮らす町はアメリカの平凡な日常、飾らないアメリカそのものといった雰囲気です。そこでアメリカ人が大好きな、昔ながらのオールドファッションドーナツがこの映画にもっとも合うと思います。ドーナツの穴からトゥルーマンの人生をのぞき見しながら楽しみましょう。

ドーナツの穴をのぞくとき、あなた自身もまた穴から誰かにのぞかれているかもしれませんけども。

 

 

 

 

この社会で現実と戦う大人に見てほしい映画「すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」紹介

映画「すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」(2019年、66分)

今回紹介する映画は超カワなキャラたちの物語。

サンエックスの人気キャラクター、すみっコぐらしです。コはカタカナです。

 

すみっコぐらしとは?

サンエックスが展開する超カワキャラクターのシリーズで、絵本やたくさんのグッズが販売されています。こどもだけでなく大人にも人気です。

なにか中心にいることが落ち着かないキャラたち。

寒がりで北から逃げてきた、あたたかいお茶が好きなしろくま

あぶらみゆえに食べ残された、はじっこのとんかつ。

ミルクティーだけ飲まれて底に残された、ひねくれもののタピオカ。

こわがられたくないからひっそりとしているおばけ。

他のみんなとちょっと違う。たどり着いた落ち着ける場所はすみっこ。

そんなキャラクターがたくさん出てくるのがすみっコぐらしです。

寒がりのしろくまなんて~とか、他と違う特別なものに見えます。でも、実はそれって自分と同じかも?

どのキャラも少し社会からズレていたり、取り残されていたりしていますが、それでも自分の居場所を求めてすみっこにたどり着いています。

これは現代の厳しい現実に向き合って戦う大人たちの、どこかに癒しを求めている心に似ているような気がします。

すみっコぐらしにはたくさんの背景を持つキャラクターがいますが、きっと自分の心と通じる部分があるキャラがいるはずです。

公式サイトをちょっと見るだけでも、キャラクターたちを好きになってしまうと思います。

 

映画はどんなストーリー?

すみっコたち(キャラのこと)が地下で見つけた絵本の世界に吸い込まれてしまいます。

そこで、すみっコたちは自分が誰かわからないひよこ?に出会い、みんなでひよこ?の家を探してあげることにします。

しかしそこは絵本の世界。みんなが知っているいろいろなお話の中を大冒険することになります。

ひよこ?の正体はいったい何者なのか。ひよこ?の本当の居場所とはどんなところなのか。明らかになったとき、あなたの心に溢れるものは...

 

いい大人ほど泣いてしまう不思議

あくまで子ども向けなのでわかりやすいストーリーです。出会いと大冒険と謎の解明、と王道とも言える物語です。

だからこそ心に刺さるものがあります。

よくあるお涙ちょうだいの映画ではありません。泣けることをウリにしているわけでもありません。カワイイ映画を観ていたら泣けていただけです。

すみっコたちとひよこ?の物語は、がんばっているあなたをきっと癒してくれます。

悲しい映画ではないので安心してください。最後には絶対に笑顔になれます。

いい大人ほど見てほしい映画です。

 

まとめ

自分のこどもが好きだったすみっコぐらし、今では親の私も大好きになってしまいました。今年(2021年)11月には映画第2弾が公開予定だそうです。

本作は66分と短いこともあり、一人でも家族でも見やすいです。

こどもとは違う目線で、大人だからこそ感じ取れるものがあると思います。

 

=映画のおともに=

せっかくこども向け映画をみるので、いい大人が普段食べないものがおすすめです。

映画すみっコぐらしにピッタリなのは「たべっ子どうぶつ(ビスケット)」です。

かわいい動物の絵柄に、バター風味とほのかな塩気が絶妙なバランス。実はコーヒーや紅茶にとっても合います。大人にこそふさわしいお菓子ではないかと思えます。

親子で見るときにもちょうどよいですが、ここは大人げなくひとりで抱えて食べたいですね。

就職先の上司がパワハラモンスターだった件...映画『プラダを着た悪魔』紹介

映画『プラダを着た悪魔』(2006年、110分)の紹介です。

 

どんな映画?あらすじ

主人公アンドレア(アン・ハサウェイ)は、ジャーナリストを目指して出版社に就職します。しかし、そこは有名ファッション誌の出版社で、しかもカリスマ編集長(メリル・ストリープ)の世話役を任されてしまいます。ファッションとは全く無縁だった主人公が、無理難題を言ってくる編集長のもとで成長していく物語です。

 

ここがみどころ

とにかくムチャクチャな編集長。現在ならパワハラ上司という言葉がピッタリですね。1日で辞めてもおかしくない環境です。

それでも主人公は負けません。仕事とファッションについてをイチからおぼえながら着実にこなしていきます。

どんな環境にあろうとも、自分の仕事に向き合って地道にこなしていく。自分の興味のない分野でも勉強して身に付けていく。

この映画を見たあらゆる人が、主人公を自分に重ねて応援したくなるのではないのでしょうか。

 

メリル・ストリープが怖い

カリスマ編集長役のメリルが迫力の演技です。怖いです。この存在感あっての『プラダ』です。

さすがアカデミー賞ノミネートの鬼。

日本の女優に例えるなら萬田久子ですね(私見)。


エミリー・ブラントが好き

主人公に仕事を教えてくれる先輩としてエミリー・ブラントが出演しています。

劇中でエミリーが鼻水ぐしゅぐしゅになるシーンがあります。私は彼女をはじめて見たのですが、この印象が強かったのでしょう。

その後、私はエミリーが出ている作品を見つけると、「あ、鼻炎の子だ。」と認識するようになりました。

強い女性を演じる役が増えてきたエミリー。

『オール・ニード・イズ・キル』を見て「あっ、鼻炎の子出てるじゃん」。

『ボーダーライン』を見て「あ、鼻炎の子主役じゃん」。

クワイエット・プレイス』を見て「鼻炎の子も、もう母親役かあ」

などと思っていました。

私自身がアレルギー性鼻炎持ちゆえに、親近感を持ってエミリー・ブラントが好きになってしまいました。

きっと花粉症持ちの方なども、エミリー・ブラントが好きになると思います。

 

さいごに

どんどんファッションを覚えておしゃれになっていくアン・ハサウェイがとにかくキレイです。仕事もできておしゃれになっていく姿は多くの方が理想とし憧れると思います。

ファッションが好きなひとも、好きでなかったひとにもおすすめの映画です。

 

=映画のおともに=

この映画におすすめなのは「しるこサンド」です。あんこをビスケットに挟んで焼き上げたお菓子です。

田舎出身のあんこのような主人公が、ビスケットというファッションに身を包んでいく、映画の内容にもピッタリ。ファッションにこだわりのある名古屋(愛知県)名物なのもポイントです。

紅茶やコーヒーと「しるこサンド」で映画タイムがおしゃれになります。

そして「しるこサンド」と映画の主人公の姿を重ねてこう言うでしょう。

「あん、挟(はさ)、ウェーイ!」